まずはこの場をお借り致しまして、新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
また、罹患され生活に著しく支障を来されている皆様、ご家族、ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
さらには、感染拡大防止に向け奮闘されている政府諸官庁の皆様、自治体の皆様、ケアマネジャーの皆様、そして崇高な倫理観に則り診療・治療にあたっておられる医療関係者の皆様に若輩者ではありますが心より感謝と敬意を表します。
本当に日夜ご尽力を頂き、ありがとうございます！
申し遅れましたが、私は株式会社樹代表取締役の樋尾重樹と申します。
我々企業は、三重県内にて現在約６０名規模の通所介護施設を「デイサービスセンターいつき」という屋号にて四日市で２施設、津にて１施設、伊勢にて１施設運営をさせて頂いております。
今回の映像配信に至った背景・理由ですが、1月初旬にデイサービスセンターいつき伊勢にて施設内感染によりご利用者様４名が新型コロナウイルスに罹患され、1月中旬にはデイサービスセンターいつき津の職員１名も新型コロナウイルスに感染致しました。そして、それに伴い約２週間の施設休業をさせて頂きました。
幸いなことに重度化された方もいらっしゃらず、休業期間中にすべてのご利用者様・ご家族様・入居施設様への体温以上・味覚障害・嗅覚障害・倦怠感等の体調変化の確認をさせて頂いておりましたが、その後感染拡大やクラスター化することもなく、現在上記２施設共に稼働再開を果たしております。
また、株式会社樹では過去４回にわたり、新型コロナウイルス感染予防・感染拡大抑止対策マニュアルの見直しを図って参りました。それに伴い必要なハード面・ソフト面の整備を行うと共に職員一丸となって凡事徹底に努めてきたつもりです。
しかしながら、今回の施設内感染並びに施設職員感染を真摯に受け止め、各種専門機関連携の上「新型コロナウイルス感染予防・感染拡大防止対策VERSION５」の作成、「デイサービスセンターいつき伊勢 施設内感染 時系列経過書」並びに「デイサービスセンターいつき津 施設職員 新型コロナウイルス感染 時系列経過書」を取り纏めさせて頂きました。
そして、今回の新型コロナウイルス感染に関し、多大なるご迷惑とご不安・ご不便をおかけしたご利用者様・ご家族様・入居施設様、また、各種ご尽力ならびに貴重なご助言や労いのお言葉を多数頂戴したケアマネジャーの皆様に対し、先程申し上げた書類を既に配布させて頂いております。
なぜそのような行動を取らせて頂いたかと申しますと、我々にとっては厳しくも辛い経験ではありましたが、この度の経験を貴重な学びの機会と前向きに捉え、そこで得た貴重な経験や学びを包み隠さず赤裸々に地域に広く発信することで、介護・医療・福祉業界の垣根を越えた地域連携と社会資との連携による新たな形の新型コロナウイルス感染予防及び感染拡大防止に繋げる必要が急務であると感じた為です。
また、新型コロナウイルスに罹患・感染された方が施設内から出ると、休業中にご利用者様が他のサービスを受けることができなくなったり、受診に行けなくなったり、或いは受診を拒否されたりと、介護・医療難民のような高齢者の皆様が出てしまいます。これは実際に我々の施設をご利用頂いている複数のご利用者が経験された事例です。
よって、我々が得た情報や経験・学びをまとめた資料を皆様に配布し、より精度の高い感染予防、感染拡大の抑止、そして新型コロナウイルス感染者が出た場合の有事の際に少しでもお役立ていただければと思いすべての資料公開に踏み切りました。
最後に新型コロナウイルスに身体が感染することも非常に怖く思いますが、心の感染もわたしは怖く感じます。心が感染してしまうと信用や信頼が揺らぎ、人への思いやり等も薄くなり、区別と差別が混同する世の中になってしまう為です。
我々株式会社樹職員一同は、「ご利用者様第一主義」を貫くと共に企業理念である「五つの気」を大切にし、ご利用者の皆様の最高の笑顔を毎日導き出して参ります。そして、「デイサービスセンターいつき」らしさを失うことなく、新たな新型コロナウイルス感染予防・感染拡大防止対策を講じると共にご利用者の皆様の「命」の安全・安心と「笑顔」を守る為に徹底的に新型コロナウイルスと戦うことをこの場にお誓い申し上げます。
最後に一言、私の想いを三重弁で皆様にお伝えさせて頂きます！
三重県、そして、全国の「じいちゃん」・「ばあちゃん」のことが『ほっとけやん！』
株式会社 樹 代表取締役 樋尾 重樹
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新型コロナウイルス感染予防・感染拡大抑止対策VERSION５資料
デイサービスセンターいつき津 施設職員 新型コロナウイルス 感染 時系列書
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